働くハハの暮らしと家計簿

都内で働くワーキングマザーの日記です。

【読書】中川李枝子さん『子供はみんな問題児。』

子どもはみんな問題児。

子どもはみんな問題児。



ぐりとぐら」シリーズ、「いやいやえん」他、数々の名作絵本を生み出してきた中川李枝子さんによる、お母さんに向けてのメッセージ集。


以下amazonより引用。

焦らないで、だいじょうぶ。
悩まないで、だいじょうぶ。
子どもは子どもらしいのがいちばんよ。

名作絵本「ぐりとぐら」の生みの親は母であり、数多くの子どもを預かり育てた保母でもありました。
毎日がんばるお母さんへいま伝えたい、子どもの本質、育児の基本。
「ナンバーワンは、お母さん」「がみがみ言いたい気持ちを本で解消」……
45のメッセージを収めた、心がほぐれる子育てバイブルついに刊行! 


はじめに

1 お母さんが知らない、保育園での子どもたち
どの子もみんなすばらしい問題児
子どもはたいがい臭いものです
お母さんのお弁当をどんなに喜ぶか、見せてあげたい
「お母さんのお腹には切った跡がある」って、それが自慢なのよ
子どもはなかなか紳士です
子どもは自分丸出しで生きています
子どもの言うことは全部ほんとうです
私はもう一回、子どもになりたいとは思いません

2.「りえこせんせい」が子どもに教わったこと
子どもはお母さんの鏡です
ナンバーワンは、お母さん
子どもは見れば見るほどかわいい 
保育のポイントはどうやって遊ばせるかです
想像力豊かな子は遊び上手です
小さい子に「待って、後で」は通用しません
子どもはすばらしい先生です
遊びは本分、生活であり学習です

3.子育ては「抱いて」「おろして」「「ほっといて」
いざという時、子どもは強い
子どもをうちに閉じ込めないで
四時間、一緒にいることはないのよ
心を傷つけたら、すぐ手当てをしてほしい
赤ちゃんのときどうだったという話はつまらない
子どもはお母さんの弱みを突いてきます
わが子にもにくたらしいところがありました
どこのうちでも早期教育をしています
わが家は三権分立
心を寄せあって楽しめるのは、幼児期まで
ケガや命にかかわる危険は叩いてでも教える

4.本は子どもと一緒に読むもの
「読み聞かせ」でなく、子どもと一緒に読む 
こわい話には安全地帯を用意して
くだらないものを読むのは時間の無駄です
安心の場から子どもの読書は始まります
赤ちゃんは赤ちゃん絵本、と決めつけないで
本を読むにはエネルギーが必要です
子どもにおもしろい本は、大人にもおもしろい
見ているつもりでも、見落としがいっぱいある 
わが子とも毎晩本を読んでいました 
がみがみ言いたい気持ちを本で解消 
・・・・・・(続きは「目次を見る」をご参照ください)

この見出しだけ見ると、世に数多ある子育て本となにが違うの?と思うことだろう。
だが、違うのだ。

何が違うかというと、お母さんに対する肯定がすごくある。
子育てはこうすべしのような育児論はないし、難しいことはなにも書かれていない。

でも、保育園での経験を通して、子どもたちがどれだけお母さんのことが好きか、保育士がどれだけ可愛がってもお母さんとの間にはすごく差があるのよ、と教えてくれる。
自分のママが1番!とお互い自慢しあう様子なんて、想像するとちょっと泣ける。
普段は早く!とかいらいらしてばっかりなのを反省する。

子どもってこんなものだよ、って中川さんに言われると、絵本の挿し絵と相まって、そうだよなぁ、うちの子だけじゃないよなぁ、自分だってそうだったよなぁと素直に思える。

私がしっくりきたのは「私はもう一回子どもになりたいとは思いません」という項。
大人だったら流したり誤魔化したりできるけど、子どもはいつも真正面から物事に取り組んでいる。それって大変だよね、と。

でも、それはきちんと子どもと向き合っているからこそ言えること。

もう一つは、「子どもらしい子どもは最高の褒め言葉」。こまっしゃくれた子どもよりものんびりして想像の海で戯れるような子どもがいいなぁと思っているんですけどねぇ。

しかし、子どもらしい子どもなぞ絶滅危惧種。保育園でもこの子は子どもらしくていい子だなぁと思う子が時々いるのだけれど、そういう子のママはやっぱりちゃんと育児にコミットしている。子どもの成長具合をちゃんと見て、それに合わせて手を差し伸べる。

例えば、逆上がりができるようになりたい子のために練習するとか。コマ回しの特訓をするとか。ううーん、外遊び系となるとお手上げである。絵本を読むとかは結構やっているつもりだけれども。いつのまにかひらがなカタカナ、ときどき漢字が読めるようになっていたし。

子どもはみんな問題児。

子どもはみんな問題児。

いやいやえん―童話 (福音館創作童話シリーズ)

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本・子ども・絵本

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