中川李枝子さんの本「本・子ども・絵本」を読んでいました。
本が好きな人、特に絵本から始まり、岩波文庫の世界を通過してきた人には
ぜひぜひおすすめしたい本です。
子育て中のお母さんにはもちろん、
いや、「ぐりとぐら」を読んだことある人みんなに読んで欲しい!
子どもと絵本の関わりや、中川さんご自身の本との体験について書かれており、
すべてに納得、共感してしまう内容なのです。
私自身小さな頃から本好きな子どもで、
本があれば一日退屈せずに過ごしていられたし、
自分の子どもにも本の楽しさを知ってほしいと常々思っています
(幸い、今のところ絵本は大好きで、本好きにもなりそうな気がします。)
一方、忙しい日常に追われていて、読書もじっくりゆったり楽しむというより、
知識を得るため、情報を得るためのものになってしまいがちでした。
これではいけないなー、と反省。
読書というよりむしろ生活自体、一度立ち止まって考えてみるきっかけをくれました。
この本はもともと1982に初版が出された本で、「ぐりとぐら」シリーズの
作者、中川李枝子さんが書かれた本です。
中川李枝子さんはもともと保育園に勤められ、その後童話作家になられたんですね。
なので、子どものことを「先生」と呼び、
大事なことはすべて子どもたちが教えてくれた、と綴られています。
私も、日常で子どもが発した何気ないひとことにはっとさせられることがよくあるのだけど、すぐ忘れてしまうのです。
すごくもったいない!
でも、この本を読むとそういうはっとしたときの気持ちや、自分が子どもの頃、面白い本に出会ってわくわくした気持ち、その様子を周りの大人がどういうふうに見守っていたか…ということがわかるのです。